ザ・色オトコ

ザ・色オトコ

これは、こやじの体験ではないんですけれど。

大学のある友達のサークルでのオハナシ。

　かなりモテモテでヤリチンで有名なＤくん。

彼のチャラさは有名でしたが、なんだかわからないけどモテるＤ。

彼は色んなトコロに女がいただろぉに、何を思ったか
サークル内でフタマタをかけてた。

まぁ、一人には「ホントに好きだから、照れて話せない」とか言っといて一緒に来て、
も一人には「偶然会ったから一緒に来た、俺はオマエの横にいるだろ」
って言っとけばフタマタぐらぃはバカでも出来ます。

けど。
まぁそれをいかに保つかが腕の見せドコロなワケで。

実際、オンナに感づかれてしまった。

片方が気がつくと、一人が言ってしまえばすぐバレてしまうワケで、
クリスマスの次の日の飲み会、Ｄは実家に帰ったという設定にして欠席した飲み会で一人のオンナが、もぉ一人に言ってバレてしまう。

ここで、頭いいナと思ったのは
クリスマスなんて誰もが会いたがるダブル？トリプル？ブッキングデー。
誰か一人と会うとモメゴトの元なので、
ならば前から実家に帰ったことにしとけばいい。
モテル男はアタマが良くなきゃ務まりません。

で、残念ながら、バレてしまぃ、女２人が家に押しかけてきてしまった。

ところが。
Ｄの家にいたのは、また別のオンナ。
Ｄはお出かけ中でお留守です。

女２人とその他友人は、上げて頂き彼の帰りを待ちます。

ところが一人は電話で外へ、一人はトイレで
押しかけた女１人と家にいたオンナ１人の二人きりになっているとき
「おーぃ。ただいまー」
っと色オトコご帰宅。

一瞬状況の読めない色オトコ。

けれど、そこはキレルオトコ。
そこらへんのダメ男とは頭の回転が違う。
第一声、発したコトバは

「何してんの？
　この状況見てオマエわかんないの？？
　さっさと帰れよ。」

きゃーっっ。
冷徹さがカッコ良すぎます。

　普通の男が、ちょっと調子乗ってフタマタかけててバレちゃったら、
まず「いや、ちがう」だの「ちょっと待って」
だのって、とりあえず自分かばう発言しちゃうでしょ。

しかも、仮にもちょっと気に入ってたオンナに向かってスパッとそんなセリフ吐けますか？？？？

けれど、このイサギ良さが重要。
男性諸君、街でもし浮気相手と遭遇したらこのテを使いましょぉ。
ヒトコトでズバリと切ってしまえば、女なんか普通だったら泣いて走り去るでしょう。（金とか貢がせてなければね）
そぉすれば、ヤッタかどうかなんて本命には言われなくて済みます。
あぁ、なんかバイト先のお客さんで勘違いしててさ、しつこかったんだけどハッキリ言えなかったんだよね。
別に遊んだりとかしてないよ。
とでも言っておけば、なんとかなります。

そんでハナシ戻って
彼は、そんだけの度胸あれば大物になります。
オンナなんか何人囲ったっておかしくないわって、
こやじ的にはちょっとムカツクけど見直してしまいました。

残念ながら、こやじのタイプではないのでゴメンナサイですが、
こやじは好きな人にそんなこと言われたら、
あとで
「すいません。でしゃばりマシタ、セカンドでいいんでつきあって下さい」
って言ってしまぃそぉだもの！
言わないけど。

そんで。
その本命ちゃんも、イイオンナだなぁって思ったのは、
そこでギャーギャーわめかず騒がず、
あぁ、いつもの浮気ね。
みたく自然にしてるコト。
いいオンナってのは、用は都合のいい女とカミヒトエだと思うけれど。

また、ありがちなハナシで、
本命のカノジョってのは、浮気相手と違って断然顔はかわいくもないらしぃ。
うーん、世の中勝ち組にまわるのは、けっこー難しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜完＞

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